誕生


2008.9.19. am8:49 体重2640g 身長50.0cm 胸囲29.5cm 頭囲30.0cm 自然分娩
性別 男
分娩所要時間 5時間53分
出血量 中量
妊娠期間 41週4日
出産の場所 江戸川区 まつしま病院


とうとう出産しました。
出産予定日の9月8日を11日過ぎての出産。
毎日毎日、散歩して、階段を下り、ヨガもやり、床掃除もしたりした。
スクワットも突然はじめてみたりして。
陣痛がやってくるのを心待ちにしていました。


以下、お産の経過。


2008.9.18(41w3d)
9:00 予定日から時間が経ち、陣痛がきていなかった為、入院。
診察すると、子宮口 0.5mm開大。
子宮口を開かせるため、誘発剤である海草の棒(ラミナリア)を3本いれる。
感染予防の為抗生物質(ビクシリン)内服スタート。
時々弱い陣痛あり。

19:00 診察を受けにいくが、ほかの人の分娩が始まり、先生がそちらへ。
このときから「これが陣痛だったのか?」と思うようになる。
生理痛のようなぐーーっとくる痛みを感じる。
座っていると痛いので、くるくると歩き回る。


19:50 診察。ラミナリアからゴムの棒(ダイラパン)へ入れ替え。6本。痛い。
子宮口2cm開大。
朝には5〜6cm開くかな?と言われる。


2008.9.19.(41w4d)
1:30 眠っていたが、痛みで目が覚める。ここからまとめては眠れず。
3:00 陣痛が規則的となる。(陣痛発来)
生理痛大の痛み。おしりの下に足をひいたり、いろいろなポーズで痛みを逃す。
10分間隔位だろうか。このときは時間の間隔は計っていない。

4:00 だいぶ痛みの間隔が狭くなってくる。痛みも大きく、つらく。
ポーズで痛みがのがせなくなってくる。
とにかく呼吸法。手のひらの指をみつめて。
目を瞑ると余計に痛い、と聞いていたので。
意識をしっかりもつように、と自分に言い聞かせつつ。

5:00 自分の手のひらや指をみながらの呼吸もだいぶつらい。
トイレに何度もいくが、そのときに声がでてしまう。
同室の方が、「ナースコールしてみたらどうですか?我慢しすぎないほうがいいですよ」
と声をかけてくださる。
授乳で目がさめていたときに。
ナースコール。
NSTをする。
陣痛の間隔を計るように言われる。
計っていなかったけど、どう考えても5分間隔くらいになっている。
ここから1時間ほど、間隔を計る。必死。痛い。痛い。

6:30 陣痛待機室にようやく移動。
よく移動したな・・・という痛み。苦しい。

7:35 待ちまくってようやく診察。
痛いです、と2度ナースコール。ようやくようやく診察してもらった、という感じ。
ダイラパン技法、診察 子宮口7cm開大 人口破膜
ここから痛みはどんどん激しく、おしりからなにかがでそうな感覚に。
ここでようやく「家族を呼びたいんですけど!」と訴え自分で携帯で電話。
気が遠くなりそうなほどおしりのあたりが変で、おなかは痛くて、
早くきて、とだけ伝える。のぶちんと母へ。ほんとに一言のみ伝えた。

それでも、まだ「午前中には産まれるかもしれませんね〜」と助産師さんに言われていたので、
そんなものかと思いつつも、おしりやおなかの尋常じゃない感じに
「この状態で午前中いっぱいなんて絶対に無理」と思う。
のぶちんと母サチコが間に合わなかったらどうしよう、と不安に。

痛みでナースコール
トイレにいってみるように言われる。
無理やろ!と思うが移動して自力でトイレへ。
もう声がでまくって、叫んでしまう。

8:00 母が到着、その少しあと、のぶちんも到着。
ようやく会えた、と思うが、もう自分に触れられているのもつらく、
とにかく叫んだり、耐えるしかない。
おしりからもうなにかがでている感覚が押し寄せてきて、叫びも限界に。
体が震える。あまりにもおしりがおかしくって。でるでる!!


8:40 赤ちゃんの頭が見え始める。
子宮口全開大!


分娩室へ


母にナースコールしてもらって、助産師さんがきて、ようやく確認してみてもらえる。
「あら〜、もうでてくるねえ〜。○○さぁ〜ん、もうでる〜」
ほれみろ!!!!!!
でてきてるだろ〜〜〜〜!!!!
・・・ほっとしたな〜、このとき。ようやく信じてもらえた!って思った。


むこうの方(分娩室)から「大丈夫よ〜、こっちで〜!歩いてきて〜」
との声。見てないけど大丈夫っていいきるのが凄い。
助産師さんにつかまりながら、歩いて分娩台へ。
のぶちんも母サチコも「えっ、いっていいんですか」「きていいですよ」などと
いいながら一緒にくる。
わけがわからないながらも、とにかくクライマックスは三人で迎えられた。



8:45 上向きでいきむ。
足を足載せの台に乗せながら、先生がやってきて助産師さんが何人もたくさんやってくる。
乗せながらも「いきんでいいですか!」ときいて、「いいわよ〜」といわれ、
ようやくいきむ。
2度くらいいきんだところで、赤ちゃんの心音がゆっくりになったため
母へ酸素補給、「深呼吸して〜」といわれたので、3度しっかりと深呼吸。
「できた!」と思った、呼吸。
「あ〜、心音あがりました〜」という声がきこえた。
首に一重、へその緒が巻き付いていた為だった。
同じ理由で、えいん切開しますね〜、と言われる。ハイ、お願いします、という。
「よし」と思い、「いきんでいいですか!」とまたきく。
パチン、とはさみをいれられ、切れたな、と思うが、
痛みをそれほど感じない。
痛いんだろうが。
このあと3回ほどいきんで、頭がでたよ〜、と言われ、
頭の向きを自分の足のほうが見えるよう少し持ち上げられ、
短い呼吸に切り替える。ハッハッハッハッハッ。
内田春菊よしもとばななの本に書いてあったな、と思い出しつつ。


あ〜、でてきたね〜、という声とともに、
頭から赤ちゃんの姿が。
「不思議〜。現実なんだろうか・・・」と思う。
本当にいま、私のおなかから、一人の人がでてきた。
ちいさい。すぐにきれいにふいてもらって、私の胸の上に乗せてもらった。


すごい・・・。
この子がおなかのなかにいたんだ・・・。
あったかくて、ちいさくって、でもすごく、ものすごく生きてる。
肌が触れ合い、あったかい、と思うことは
大切にしてきたつもりだったけど、
この瞬間のあったかさ、は、また格別でした。


分娩から2時間は、分娩台の上から動かず、体を休める。
出産後、胎盤がでてきて、「胎盤みますか〜?」と聞かれたので、
「みます!のぶちん写真撮って!」と指示。
胎盤の機能が42週にはいると衰えると聞いていたので、
その直前の状態はどんなものなのか?と思ったから。


実物は凄かった。
写真も凄いけど。
あの大きさのものがはがれてでてきたって、そりゃあ一月くらい出血もするよ!


胎盤がでると、会陰を縫合。
こ、これが・・・。痛かった。
というか、出産の痛みですべてがどうってことなかったのに、
時間がたつにつれて、しかもそれがまさに縫合の途中なんだけど、
どんどん普通の状態に神経が覚醒していって、
一針一針縫っているうちに、一針一針痛みが増していく状態。
しかも、なに、まだ?どんだけ縫うの!・・・というほど縫っていた。
あとから聞いたところによると、内側を溶ける糸で、外側を抜糸する糸で縫合したらしい。
会陰切開、自分のなかではどう考えても、麻酔もなしに一気にバチン、だったけど。
縫合のときも、麻酔なんてしてないって思うんだけど、どうなんだろう・・・。
一般的には麻酔をしてから切開、縫合らしいけど。
麻酔をしたのでぜんぜん痛くありませんでした、とかいう記事を読んだりすると、
「うっそ!」としか言えないが。


縫合後、のぶちんと母に抱っこしてもらっていた赤子に
初乳をあげてみましょうか、と言われる。
これはドキドキしたな。
でも。
ちゃんと、ちゃんと吸い付いて飲んでいる様子。
ああ・・・。赤ちゃんだあ。
かわいい・・・。


元気にみんなと話などしていたんだけど、
2時間後、入院する部屋へ移動するとき、立ち上がったら立ちくらみ。
ふわ〜っと。
恥ずかしながら歩いて移動はせず、車椅子にて移動となった。
400cc弱出血したので、献血一回分くらい、血を失っていたため。


この日は赤子は病院で様子をみてもらい、明日から母子同室で一緒に過ごす。
部屋に戻ってのぶちんと母と話していたら、
もうサチが昼すぎくらいには新小岩につきそう、との連絡が。
はや!
のぶちんにむかえにいってもらって、ご対面。
赤ちゃんも、病院の人に友人がきたので、というと、
ちゃんと出してきてもらえた。

まだまだ生まれたてほやほや。
サチは泣いていました。
赤ちゃんをだせないとか言われたら、親戚です、っていおうと思ってた〜、
といっていたけど、まさにそんな感じだ。