伊坂幸太郎3冊目4冊目
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 22人 クリック: 348回
- この商品を含むブログ (613件) を見る
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
- 購入: 19人 クリック: 204回
- この商品を含むブログ (829件) を見る
伊坂幸太郎も4冊目まできた。
人気があるんだろう。BOOK OFFに売ってない。
売っていても高い。
それでも定価よりましなので、
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (487件) を見る
自分内ランキングでは「オーデュボンの祈り」の第一位はかわらず。
陽気なギャングが地球をまわすと、重力ピエロが踊る。
かるくて楽しいギャングの話。
この人の作品は、「わざと?」というくらい、話の展開が読める。
普通のミステリーファンならば。
だけど、勝負のポイントが「トリック」じゃあないんだなあ。
洒脱な会話と信念が作品を貫く。
やっぱり自分の感じている感覚ととても近くて、
気がついている人は気がついている、と思った。
だから、この人の小説は、「物語」。
私は、「物語」が好きなの。
この感覚、わかるだろうか。
たとえトリックがわかろうが、
たとえお話の先が少し読めようが
関係ない類の話。
桃太郎もハリーポッターも、二人のロッテも
名作は大概その範疇にはいるだろう。
「重力ピエロ」は、とても悲しい事件をきっかけに起こる家族の物語。
今までの作品よりも登場人物がぐっと少なく、
とっちらかった印象がない。
伊坂作品のなかでは、感情移入しやすい。
そして、ある4人の家族の、一人一人の信念。
お父さんが特にすごい。
ラストのお父さんのセリフと行動に、
会社で読んでたけど涙が浮かんで困った。
今のところ第2位は、この「重力ピエロ」。