三浦しをん

まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

でこぴーに借りて読んだ三浦しをんの作品の最後の一冊。
架空の町「まほろ駅」が主人公ってところでしょうか。
なんといってもタイトルと便利屋という設定、町、この3つがあわさって
いい味だしてます。

つくづく行天タイプの「飄々とした男」が好きな作家なのだなと思った。
そして、その町そのものが匂いをともなって漂う感じが好きだな、と思ったりもした。
直木賞らしい、大衆のほうを向いた作品。
この軽さときたら。
もう少し、もう少しだけ、どこかに重さがあったら私はもっと好きかも。

あらためて、これまで読んだ2作のこともふりかえってみると、
古書店業界を題材にした

月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)

が、読後しばらくたってみて、印象に残っていたのだな、と気がついた。
読んですぐは、

白いへび眠る島

白いへび眠る島

の「島」の話のほうが面白いと思ったのに、逆転してしまった。

とりあえず、もう少しほかの作品も読んでみたい。